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ヒマラヤとは

ヒマラヤはアジアの中心、中国、チベット、ブータン、ネパール、インド、パキスタンにまたがる東西2400キロ、南北200〜300キロに及ぶ大褶曲山脈。「世界の屋根」と呼ばれ、サンスクリット語で「雪の住家」の意。世界最高峰・エベレストを初めとし、世界の8000メートル峰14座の全てがここにあります。エベレストを含むサガルマータ国立公園(ネパール)は世界遺産に登録されています。ヒマラヤ山脈はインド亜大陸のユーラシア大陸への衝突により形成。インド亜大陸の北上は続いており、ヒマラヤ山脈の成長は今も続いています。日本は1956年にマナスル峰(8163m)に世界で初登頂。エベレストには、1970年、(故)植村直己隊員が、そして、1975年に田部井淳子隊員が女性として世界初登頂しています。ヒマラヤの魅力は、長大な氷河と巨大な岩壁が織り成すダイナミックな自然景観に留まりません。モンスーンにより発達した森林帯は、亜熱帯・常緑広葉樹林帯・落葉樹林帯・針葉樹林帯、高山帯の垂直分布をなし、そこには多種多様の動植物が生息。民族はモンゴル系、チベット・ビルマ語系、インド・アーリア語族系に分かれ、民族ごとに独自の文化・習慣を持ち、土地の標高に応じた生活を営んでいます。ヒンズー教・仏教はこの地域が発祥の地。更に、古代文明を育み、今も何億もの人々の生活・精神を潤す河川、ガンジス河・インダス河はここが源。ヒマラヤは人類の霊性の場でもあります。

一方、地球上のあらゆる地域で環境問題が深刻の度を深めていると同様、ヒマラヤ地域も例外ではありません。地球温暖化の影響によりヒマラヤの氷河が融解し幾つもの氷河湖が出現。湖は決壊し始め地元に甚大な被害を与えています。又、貧困・法の不整 備を背景とする商業乱伐、生活燃料・農地拡大などでヒマラヤの森林は深刻なダメージを受けています。"ヒマラヤの砂漠化"を憂慮する専門家もいるのです。更に、大国の国境が交わる地域の政治的不安定な状況(戦争、核実験、内戦など)による自然環境の悪化、自然保護政策の停滞も深刻な問題です。その広大さと高さゆえ、ヒマラヤの環境の悪化は、日本はもちろん世界に影響を及ぼさずには置きません。世界の屋根・ヒマラヤは地球上の様々な環境問題を映し出す鏡でもあるのです。
ヒマラヤ国際映画祭(Himaraya Film Festival)
ヒマラヤ国際映画祭は、2003年、Himalaya Film Festivalの名称でオランダのアムステルダムで公式に始まりました。悠久のヒマラヤを舞台にした様々な事象を独自の視点で切り取った世界の秀作を上映。
  1. 「ヒマラヤ関連映像の世界的普及」
  2. 「ヒマラヤ地域特有の自然・民族・文化・宗教などに対する認識の深化」
  3. 「ヒマラヤを通じて温暖化などの地球環境問題を考える機会の提供」
以上を趣旨とする世界で唯一の国際映画祭です。世界中から厳選された50以上ものドキュメンタリー、フィルムが上映され、開催期間中(3日間)、アムステルダムの開場には3万人以上の観客が訪れています。"ヒマラヤの輪"を更に広げるため、2006年より、アムステルダムに加え、新たに東京 及び 他都市での開催が予定されています。通常のテレビ番組や映画ではほとんど描かれていない多様で比類なきヒマラヤ地域特有の魅力、そして、その地域が抱える諸問題をヒマラヤ国際映画祭は御伝えします。
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