2006年8月に東京に於いてNHKとの共催で開催予定の「ヒマラヤ国際映画祭Tokyo2006」へ御協賛を御願いしたく、御案内させて頂きます。 ヒマラヤ山脈。世界の八千メートル峰全てが集う"世界の屋根"。美しき峰峰は古来「神々の座」と詠われています。
一方、この地域は世界が抱える問題の"縮図"でもあります。「民族問題」・「宗教紛争」・「国家間紛争」そして「地球環境問題」。地球温暖化の影響でヒマラヤの氷河が急速に溶けています。 それに伴い、各地に「氷河湖」が出現。湖は決壊し始め、地元の村々に大きな被害を及ぼしています。 ヒマラヤ国際映画祭では、ヒマラヤ地域の壮大な自然美、独特且つ多様な文化をテーマとした世界の秀作の上映に留まらず、地域の抱える様々な問題、特に環境問題を中心に、映画とシンポジウムなどを交えながら考えていきます。 日本とヒマラヤは思わぬ所で繋がっています。日本列島に水の恵みをもたらす「梅雨」は、ヒマラヤ山脈により成り立っています。インド洋で発生した湿った空気をヒマラヤが塞き止め、雨を日本へと導くのです。 又、遡ること約50年、1956年、日本登山隊が世界に先駆けヒマラヤ・マナスル峰(8,163メートル)に初登頂。戦後疲弊していた日本が、この快挙により誇りと自信を取り戻し、やがて、高度経済成長時代へと突き進みました。 高齢化時代を迎えた現在、シニアー世代のヒマラヤトレッキング志向が高まりつつあります。一方、ヒマラヤを起源とするヨーガが若い世代を中心に大変な人気です。 我々は、マナスル初登頂から50年目にあたる記念の年・2006年を"ヒマラヤ元年"と位置づけ、「ヒマラヤ国際映画祭」プロジェクトを通じて、ヒマラヤの魅力、アジアの多様性、ひいては、地球環境問題を人々に御伝えしたいと願っております。
ヒマラヤ国際映画祭Tokyo2006事務局